初めてタケオを撮ったのは2004年の11月。
当時、撮影担当だったイベントに偶然出演していたのがタケオで、
その写真をタケオママがとても気に入ってくれた。
それ以来、イベントのたびに声をかけてもらうようになった。
ステージが始まると、彼の力強くかつ心地よいアフリカ太鼓のリズムと楽しいパフォーマンスのおかげで,
いつのまにか数百カット以上撮影している自分がいる。
そして幕が下りる頃には,まるで自分も太鼓を演奏していたかのようにクタクタになっている。
タケオには人を集める見えない引力のような力があり,彼の周りにはいつも太鼓仲間が集っている。
自分も“カメラ”を通じてその引力の輪に引き込まれているような気がする。
彼をファインダーで追いかけ,シャッターを押しているその瞬間が楽しくて仕方が無いのだ。
こうして,タケオは自分の写真のテーマの一つとなった。
今後、ステージだけでなくリハーサルや控室の様子,
彼の太鼓仲間との交流などにもカメラを向けていきたい。
2009年8月 足立剛一