TAKEO タケオ  「新倉壮朗の世界」

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2016年 05月 10日

菊地成孔氏のTBSラジオの粋な夜電波の中での語り

数年前、菊地成孔氏はTBSラジオの粋な夜電波の中でタケオのことを下記のように語ってくれました。
そして、ドキュメンタリー映画「タケオ」でつながり、
第12回定期コンサート「新倉壮朗の世界」に出演して頂きました。

私が今まで見たダンスの奇跡って…「これは奇跡だよ」っていう、
もう二度と、死ぬまであんな経験はしないだろうなってのが2つあるんですけど。

1つが2006年に墨田のトリフォニーホールっていうところで、
セネガルのドゥドゥ・ンジャイ・ローズっていうパーカッションのチーム――世界的に有名なチームなんですね。
一般的にアフリカンパーカションのチームっていったらドゥドゥのことだってくらい有名なチームの公演がありまして、この公演のね、全部演奏終わった後に、
アフリカンダンスを習ってる日本人がどんどんステージに上がってきて踊ってはバンドをこう、
ま、アフリカではダンスとパーカッションアンサンブル、一つですから、
それをこうリードしていくわけね。

まぁ、イメージ沸かない方はね、応援団が一番近いですよ。
こう、わーっつってチャチャチャ、チャチャチャってやるじゃないですか、
ああいうダンサーのリードでパーカッションアンサンブル、
それも50人とかのアンサンブルなんですけど、それがわーっとついてくる、っていう。

それで、一通り本公演終わりまして、なんていうか、
後はアフタータイムの遊びみたいな感じで。
サービスいいんですよね。
習いたてで、ちょっとヨタヨタしたアフリカンダンスの
アマチュアの方が引っ張ったりして、
皆で暖かい拍手を送ったりなんかしたりしてね。
2、3人そういうのが終わって。
まあまあ、本公演が良かったからこっから先は遊びでほのぼのしてていいか、って思ったら、
うわーっと次に駆け上がってきた子がね、ダウン症の子だったんですよ。
で、ダウン症の子は、あの、同じ風貌で、すぐ分かるじゃないですか。
で、「うお!」って緊張したの。
「で、き、るかな…?」と思って。
「痛いことになったら嫌だな、嫌だ、っていうか、うん。頑張ってみよう」って、なんかねぇ、
変に構えちゃったんですよ。
私もね、まだ心がやましいんでね。固まっちゃったんですよね。
ま、全部固まったと思うんですよおそらく。
で、ドゥドゥ達、ステージに上がってるセネガルの連中は、もう全然リラックスしてるの。
うーん。
で、始まったらですね、
この子が一番見事に引っ張ったんですね。
全部出来たんですよ。
飛んで、跳ねて、右手、左手、指一本一本、
完璧なリーディングで、
一番盛り上がっちゃって、会場が大変な上がりっぷりになっちゃって、
もうヤバイよ!っていう、感動を超えたレベルっていうか、
こんなんもうだって映画とかでもありえないんじゃないのっていう状態になっちゃって。
もう、その子が自信満々なわけですよね(笑)。
全く危なげないどころか、本公演より良いんじゃないかっていうリーディングして。
で、アフリカの人って飛ぶんですけど、飛んで着地するってのはやっぱりあの、難しいですよね。
拍、こう(トントンと机を叩く)
…要するに、地に足着いてれば文字通り、ビートとれるんだけど、
ポーンって飛んで着地してドンって音が合うってのは、
下手に飛ぶと後ろが合わせてあげなきゃいけないんで不恰好な事になるんですけど、
マサイ族みたいに完璧に踊ってるわけ。
もう泣いてる人いるし、大喜びで、墨田トリフォニーホールが爆発しそうになったんですけど(笑)、
あれは、もう二度とないなと思うことの一つですよね。

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by takeo_yume | 2016-05-10 10:51 | 日記


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