「即興と社会」―震災後に生まれつつあるまつりをテーマに―
音楽の世界で行われてきた「即興」によるアンサンブルを丁寧に見ていくことが、
もしかしたら、この先の社会を考えていく上で重要なのではないか、
言語にたよりがちな「思想」を考える上でも、非言語的な「即興」をキーワードに
アンサンブルを見ていくことは有効なのではないかと提唱。
レコードをかけながら、音楽の手法の一つである「即興」について解りやすく語る。
即興が重要な手法になったのはジャズの領域だったが、パターン化。
「即興」の開祖のデレク・ベイリーはあらゆる音楽技法から自由になろうと最も不自由なことを選び、
どこからも解き放たれた音を目指す。
デレク・ベイリーが作り出す音楽の凄さを強調。
大友さんは音楽家のいない音楽、上手な人が頂点のピラミッドでない音楽を
「フェスティバルFukushima!」や「札幌国際芸術祭」で実施。
それは祭り。
祭りは現実をひっくり返し、コミュニケーションを生む。
音楽の面白さはコンセンサスをとらえない。
その場で価値観を決める。
目標地が無いと失敗がない。
ここに行くためにどうするのか?
起こったことをどうとらえるか。
示唆に富んだお話をお聞きすることができました。
会場では皆さんが持ち寄った楽器で演奏。
タケオも紙太鼓を叩き、参加しました。