「アフリカの太鼓で踊ろう」 柳田知子 著 より抜粋
特筆すべきなのは、共同体の輪の中で、
人々は先に述べたようなコミュニケーションを通して、
さらに『エネルギー(気)』のやりとりをすることである。
輪の中心にでてくる踊り手は、個々にエネルギーをもっている。
それは踊りの技量や体系や年齢に関係ない、
どちらかというと、動物としての人間一人一人の生命力のようなものである。
輪の中心で、踊り手はそのエネルギーを太鼓の演奏によって増幅させて、
ドラマーや周囲のに人に発する。
ドラマーもまた個人のエネルギーを発したり、
踊り手に送ったり、
踊り手から、また踊り手を見守る周囲の人々から受け取ったりするのである。
アフリカの人々は、もちろんこのようなエネルギーをはっきりと認識している。
民族によってそれをなんと呼ぶかはさまざまであるが、
英語のSpiritのもつ『精神と霊性』を兼ねあわせたような意味のことばが使われることが多い。
私は、そのようなエネルギーのコミュニケーションこそが、
西アフリカの太鼓とダンスの最大の魅力であると思うのである。
タケオはこの魅力にはまっています。
アフリカ人に近いエネルギーで、コミュニケーションしています。

足立剛一 撮影