TAKEO タケオ  「新倉壮朗の世界」

takeoyume.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2021年 05月 21日

ドキュメンタリー映画「タケオ」から10年が経過

ドキュメンタリー映画「タケオ」は夢でしたセネガルに行き、
無事に帰ってこれたので、タケオという人物を描いて欲しいと思い映画製作を思い立ちました。
試行錯誤を繰り返し、3年の年月をかけて完成しました。
ダウン症啓発映画ではなく、タケオという一人の男が音楽を楽しみ、人々と交わり、ひたむきに潔く生き、
生きるを謳歌している姿を見て頂きたいの一心で実現しました。
そして、タケオを知れば、おのずからダウン症を解って頂けるきっかけにもなります。
嬉しいことに、まだこの映画を見ていない方々からリクエストが届いています。
ライターの Tero Moda 様の映画「タケオ」の感想
映画「タケオ ダウン症ドラマーの物語」のDVDを視聴しました。その感想文を書きます。レビュー(評論)ではないので、ご注意ください。私は文筆家業をしていますが、音楽や映画はまったくの専門外であり、素人です。(音楽分野では一誌だけお付き合いがあるのですが、私の専門の海外情報でのみつながっています)
まず気になった点。ナレーションの常田富士男氏はとても味のある良い声なのだけれど、単語を聞き取りにくい。特に人名やイベントの名称は、かなりひどいものだった。常田氏は役者としての演技や、物語の朗読は一流なのだけれど、ドキュメンタリーの声あてには向かないのではないか。せめてキャプションがほしい。日本語字幕は、ほとんど機能していなかった。
次に、このタイトルは、1本の映画作品として評価することはできないと思った。新倉壮朗氏(タケオ)という人物のスナップショット。だからこの作品を気に入ったという人は、そこで完結できなくなる。タケオをもっと深く知りたくなるはずだ。
本作を知ったのは、FaceBookでの谷川賢作氏の紹介記事。予告編を見てまず驚いたのは、日本人離れしたタケオの圧倒的な動きだった。「ダウン症なんかどうでもよくなるな」というのが、第一印象だった。
本作にまず登場するのは、21歳のタケオ。この若さで、自分の場を作ってしまえる力があるのに、とても驚いた。セネガルで2週間のアフリカンドラムのワークショップが、本作の軸となる。このワークショップには、6人の日本人が参加した。
小学六年生のタケオは、人と話すのが好きだ。言葉にハンディがあるためか、ボディランゲージが自然に身についている。ここに彼の日本人離れした動きのオリジンがあるような気がした。アローナ・ンジャエ・ローズ氏のワークショップにはじめて参加したときの映像では、他の子どもたちよりもずっと動きが悪い。困惑の表情も見せている。ところが翌年、タケオは友だちを指導し、発表会で指揮をとる程に成長していた。1年間、彼はビデオを見ながら毎日練習を重ねていた。才能は努力によって磨かれるものだということを、12〜13歳のダウン症児によって思い知らされた。
タケオのお母様の言葉と覚悟は、中〜重度のダウン症の子どもを持つ親たちの光だ。
「出会いを作るには、外に出なければならない」
「場は、私(親)が作ってやらなければならない」
お母様の努力により、タケオにはたくさんの出会いがあった。そしてそれが現在のタケオを支えている。タケオは、中学で特別支援学級に進学。そこでの池田先生の熱心な音楽指導。放課後の音楽室を開放し、仲閒を呼び、自由即興演奏などをタケオと一緒に楽しんだ。写真家の足立剛一氏は、6年間、タケオを撮影し続け、写真展「新倉壮朗の世界」を開いた。
ドゥードゥー・ンジャイ・ローズ氏は、タケオが日本で師事したアローナ氏の父であり、サバール(セネガルの伝統的な太鼓の一種)の高名な演奏家だ。タケオは彼と、日本とセネガルでセッションをした。ドゥードゥー氏は、「私は自分の子どもたちに自分のリズムを信じるように教えている。自然や人生からリズムを感じ取り、それを自分のものにしてほしい」と語っている。こうした発言を聞くと、「タケオはローズ・ファミリーに会うべくして会った」としか思えない。
ここまで私は、タケオがダウン症という障害を抱えていることを、重く考えていなかった。タケオの動きが、健常者を遙かに越えたものであったからだ。しかし、タケオは音楽において決して超人ではない。海岸のセッションでは、ローズ・ファミリーはタケオの苦手な音をサポートし、タケオもそれに気がついている様子だった。
私はここにきてようやく、タケオの第一印象を改めることにした。
・タケオは努力型の優れた若いミュージシャンである。
・タケオはダウン症である。これに目をつぶる必要はない。
・タケオの音楽は1人で作るものではない。たくさんの人たちとの総合作品。
足立剛一氏の写真展の開催中、タケオは24歳の誕生日を迎えた。タケオは、ひなた村(町田市)障害児たちとリズム楽器で遊ぶ活動を7年間続けている。タケオは、子どもたちには何も教えない。タケオの作るリズムの中で子どもたちは自由に過ごしている。
タケオには、関わりたくなる魅力がある。それは、彼が、他人との壁を作ろうとしないためなのかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本作は、障害を抱える若者の成長ドラマであり、才能溢れるミュージシャンのドキュメンタリーであり、ダウン症児を子どもに持つ方々の希望でもある。ぜひ多くの方々に、それぞれのスタンスで、見て、聴いて、楽しんでいただきたい。
DVDの映像特典は、第9回「新倉壮朗の世界」with 野村誠。タケオの力を堪能できる。野村誠氏は、タケオと全力で遊ぶ。だから聴いているこちらも、一緒に遊んでいるような気になり、楽しくなってしまう。
■本編76分/16:9(ビスタサイズ)/
 英・仏語字幕切替え/ステレオ/片面2層 
■特典映像53分 
第9回「新倉壮朗の世界」with 野村 誠コンサート(H22年7月24日)
●価格:¥3.990(税込) + ¥180(送料)ゆうメールにて
映画「タケオ」公式サイト
ドキュメンタリー映画「タケオ」から10年が経過_b0135942_11440247.jpg



by takeo_yume | 2021-05-21 11:39 | 日記


<< 泳ぎカエル      タケオの笑い >>